5.52023
今日は子どもの日。自分自身の子どもの日、娘、息子たちの子どもの日、そして孫たちの子どもの日とあるが、孫たちも成人し全てが終わりとなった。今度はひ孫のとなるのだろうが、それはもういい。娘にはガラスケース入りのひな人形のを買ったのを覚えている。息子には兜は買わなかった。小さな小さな鯉のぼりで許してもらったような記憶がある。私は男の節句の兜などは嫌いだったように思う。私が子供の頃、学校の帰りに2軒ほどの家が上げていた鯉のぼりがあった。高橋さんと高波瀬さんという家だった。共に製茶工場を営んでいる、いわゆるお金持ちなのだ。子ども心にもそれはよく分かっていて、自分の家に鯉のぼりがないのは当然だと思って納得していたものである。ただ祭日というのが良かった。そして特別なことは何もなかったし、親から祝ってもらった事もない。当然兜などの飾り物もない。「子どもは放っておいても大きくなる」だったかも知れないが6人兄弟となれば当然1人1人にかまってなどいられないのも当然だっただろう。「今日は休み」ただそれだけが嬉しく、爽やかな5月の風を身体いっぱいに受け友達と走り回っていたのだろう。風も、空気もその時の匂いまで覚えている!!
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