あれから12年、先輩の13回忌法要に参加してきた。コロナ禍での久しぶりの家族、親族の集まりとなったようだ。何の血縁もないのはいつも通り私だけだが。家族の仲間に加えて頂いて嬉しい限りである。浄土真宗住職の長男の読経で始まり、そして墓参り。その後私好みのアルコールのない手づくりの食事会。故人はアルコールをこよなく愛した人だった。多分向こうで怒っていることだろう。怒らせておけばいい、この後のみんなの食事会。の映像を見れば(多分向こうの世界とは繋がっているだろう)満足してくれるだろう。当時悲しみに目をはらしていた中学生だった孫は奥さんと赤ん坊を連れての参加である。そのときにはまだ生まれていなかったひ孫ですら小学校高学年になっている。生まれたての長男との成長にはびっくりしているだろう。もう一人の孫の長女も彼氏を連れての参加である。今は京都に住んでいるらしい。にぎやかである。若い人達の笑顔、笑い声のなんと新鮮なことか。この家族には未来が一杯広がっている。「みんな元気だぞー。大きくなってるぞー。何にも心配することないぞー」大声で叫んであげたい。「良かったな!良かったな!」とも。悲しかったあの時のことを思い出す間もなく帰路に就いた。これでいい、12年という歳月はこう言うものなのだろう。13回忌、私も一区切りだ。心に残るいい1日となった。