古里の同級生から柿が届いた。去年も送っていただいたが大好きな果物の一つである。「次郎柿」。最近はこの次郎柿と富有柿が主流であるが、私が子供の頃はこの種類はなかったように思う。実にいろいろな種類の柿があって、夏に食べれる盆柿という小さな小さなものがあった。ほとんど種ばかりで美味くなかった。我が家の主流は「さいけん」という種類だった。近所にもまた違うものがあった。親戚の庭にも種類の違ういろいろな柿があったのを覚えている。あの柿たちは今どうなってしまったのだろか。我が家の裏の友達の家では山の方に渋柿があって、そこのおばあちゃんが渋を抜くのが上手く、美味かったその味が懐かしい。貧しかったからだろうが、あれほどの物にはお目にかかったことがない。秋の遠足には、家で取れた柿、酸っぱい酸っぱいみかんがリュックに入っていたの思い出す。ホントに貧乏だったのだろう。しかし周りのみんなも同じだったから全く苦にならなかった。よく遊び、仲が良かった。心は豊かだったのだろう。