久しぶりのお日様である。しかし長い間ご無沙汰をしていたせいか、恥ずかしそうにチラッとしか顔を見せない。結局夕方にはまた雨となった。さすがにこの雨、草木もうんざりのようでススキなどは、葉っぱが少し赤くなって腐りかけている。そういう私も半分くらい腐りかけているのだが。しかし勝手なものであれほど待ちわびた晴れ間も今度は、暑い暑いと腹が立つ。ホント情けない奴である。夕方はこれも久しぶりの黒沢映画をDVDで観た。1944年作品の「一番美しく」である。国からの助成金で作られた戦争の宣伝映画である。にもかかわらずキッチリと黒沢映画になっている。さすがである。一応黒沢映画は皆観ているのだがもう一度一から観直してみようと思っている。用心棒、七人の侍、など有名どころは20回以上は観ているかもしれない。今度は初期の頃の作品を集中して観ようと思っている。観るたびに新しい発見があり、また観た自身の年代によっても感想が変わる。深い作品であり、たぶん一生観続けていくのだろう。