12.112020
今はすっかり家族葬が主流である。またコロナ禍が一層後押しをしているようである。別れは近親者のみでというのもわかりますし、多くの人に迷惑をかけるのでは?とか費用の問題もあるでしょう。しかし親族以外にもお別れをしたいと思っている人達もたくさんいるのも事実です。私達の子供の頃は皆で助け合いながら葬式をしていた。近所の人達、組の人達が総出で準備をしたものです。祭壇を作る人、役所に走る人、香典をまとめる人、そしてお母さん達で全員の食事の支度をしていた。だから生活に困窮している人も、所帯主のいない孤独な人も皆平等に式を済ませることができた。村八分という言葉があるが、どれだけのけ者にされても、火事と葬式の二分は残されていた。それほど大切なものであることを忘れてはいけない。今は葬儀社なるものがたくさんできて便利になった反面、家にそのまま放置してしまうような悲惨な事件も多い。何か人間の本来のあり方をもう一度考える必要があるのではないか?そんなことを思ってしまう昨今であるとともに、昔の人の知恵は凄いと思う。
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