6.192024
シトシトと降り続ける雨を眺め、鬱陶しいなぁ、いつまで降るのかなぁと言いながらもその雨に輝く紫陽花の花をきれいに思う感性が満たされる。四季とはそういうものである。しかし大雨後晴れ、真夏日そしてまた大雨。あの梅雨の風情はどこへいった。春、秋も短くなりそして梅雨までも変わっていこうとしている。子どものころ毎日シトシトと降る雨の中を雨具を付けた両親がせっせと働いていたその姿は多分100年前と何ら変わることのない営々と続く人の歴史、景色だったのではないだろうか。その姿は今も脳裏に強く刻まれている。そしておもむろに腰を伸ばしこちらを見てニッコリ笑う。それが6月の私の両親の姿、思い出である。我々の姿はこのままでいいのだろうか。次の世代に何を残してあげれるのだろうか。便利だけを求めすぎる代償は大きい。
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