2.162024
朝起きてパソコンに向かい手を動かしていると、なんともいい香りがしてくる。炊飯器からのご飯の香りのようである。この香りにはなんとも懐かしいものを感じる。もち米を蒸かす香りなのである。年末の餅つきの場面がよみがえる。正月が待ち遠しく、近所から聞こえてくるペッタンコ、ペッタンコという音。うちはいつなんだろう。母親に聞く「明日だよ」と言い、もち米を水に浸しながらこちらを嬉しそうに見る。今までは何も感じなかったのだが、健康のため最近少し麦を入れている。このせいかもしれない。親父が杵を持ち母親が手を返す。あの光景が目に浮かぶ。中学2年くらいから自分が親父のかわりをし、親父が手を返すようになった。それから何年もそれは続いた。懐かしい思い出である。
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