今日は甥の誕生日。さて彼もいったい幾つになったのか、昭和39年東京オリンピックがあった年。そうだ、もう57年も前の話である。ということは57歳か、早いなぁ!昨日の事のように覚えているのに。9月15日に義兄から電話がかかってきた。「子供が生まれた。男の子です」親父は初孫誕生で興奮気味である。「9月15日敬老の日に初孫か、めでたいことや覚えやすい誕生日や」ところが本当は1日前の9月14日だったのだ。ずぼらな義兄は1日経ってから親父に電話をしてきたみたいである。おかげでかえって印象深く忘れられない誕生日になってしまった。そして57年経った今もキッチリ思い出すのである。故郷の家の玄関の土間のところにこの間繋がったばかりの黒い電話の受話器を握り、下着の白い半そでシャツを着た親父の嬉しそうな顔を、今でもはっきり覚えている。親父も、義兄ももうこの世にはいないし、その家もなくなった。でも私の脳裏にははっきりと焼き付いている。今夜は夢を見てしまいそうだ!