聡太君が凄い。ついに四冠である。最年少、最年少で終わってしまうのではないかと心配していたが、何の!ひ弱そうにみえるが芯は強いのだろう。とんでもない勝負師である。将棋界ランキング1位となり、いよいよ藤井時代の到来を感じさせる。先輩の羽生善治氏は99のタイトル記録を持っている。目指す目標があるのだから、おごることなく戦いつづけられるだろう。この記録どれ程凄いのか。今は8タイトルあるわけだが、全タイトルを10年取り続けても届かない、とてつもない記録である。これは今後絶対に破られるものではないと思っている。聡太君をもってしても、うーんとなってしまう。しかし前人未踏の記録があればこそ目指す心意気も違うだろう。人には誰にでも才能というものがある。スポーツでもそうだが、20代で頂点を極める例が多々ある。それはその世代にしかできないものでもある。しかしそれが全てではない。人生という長い道のりの頂点というものがある。若くして極めても晩節を汚す人のなんと多いことか。私などはこれといった才能もなく極めの「き」もないが、せめて人生の総仕上げぐらいは「極めたか」と思えるような終わり方をしたいものである。まだまだ時間はある。1日1日の積み重ねを大切にしたい。