昨日は製茶のことを書いたが、茶摘みの模様も思い出した。今は機械であっという間に刈り取ってしまうが、私が子どもの頃は茶摘みも一大イベント。家族総出で手摘み。おばあさん、親父とお袋にすぐ上の姉、そして私。ほかの兄弟の記憶がないのはもう社会人になって働いていたのだろうし、弟はまだ幼かったのかも知れない。皆一生懸命で競争だった。姉が早くてうまかった。どんなに頑張っても絶対に勝てなかった。周りを見渡しても茶摘みをする人たちで一杯だった。どこどこの誰かさんは上手い。また一日にどれくらい摘んだとか、そんな話題で花が咲いていた。「父さんうちも負けんように頑張らんと!!」おふくろの激に、睨む親父の姿。みんな懐かしい思い出。故郷のお茶をすすりながら、新芽に包まれた一面緑の茶畑の光景が頭の中で広がる。