さぁ!と机に向かいメガネをかけ、両手を広げ指を動かし戦闘態勢に入ったのだが、飛び込んできたのがその自分の両手。随分と年季の入った手になっているのに驚いた。今まであまり老眼鏡をかける習慣がなく、新聞も読める、雑誌も読める。契約書などの書類の住所、名前も難なく書けていたのだが、さすがにパソコンの前では必要だとかけるようになった。そうだそのせいで今まで何も気にせず見ていた手が、今日ははっきり見えてしまったのだ。皺だらけでシミも多く、どう見ても年寄りの手である。ガックリ!。鏡に映る自分の顔も、老眼鏡をかけて見たことはないが、きっと腰を抜かすに違いない。結果は分かっているからそれはやめておこう。この様にして70代の壁を少しづつ登っていくのかと思うと辛いものがある。あまり衝撃を与えないように少しづつ慣らしながらゆっくり行こう。多分70歳になったばかりで右も、左も、分からない赤子みたいなものだからつい70,70と言ってしまうのだろう。もう少したてば一人前の70になり、言わなくなるだろうから、今しばらくご容赦を!