慎太郎曰く「皆に憎まれて死にたい」本当にアマノジャクな人である。本音はそうじゃない。たくさんの人に愛されているからそんなことが言えるのである。良い、悪い。好き、嫌いは別として、子供のように、無邪気に本音で時代を駆け抜けていった。晩年は暴走老人よろしく本を書き、物申し、バイタリティーあふれる生き様だったように思う。それもこれも才能がなせる業。我々のような普通の人間には到底無理な生き方である。この年になるまでにはあと20年あるわけだが、さてどうしたものか。人生は味方半分、敵半分である。敵が多いということは、味方も多いということである。敵の数がその人の大きさの目安である。70年生きてそれは分かった。しかし私がもし暴走老人になったらどうだろう。大切な数少ない見方も皆敵になってしまうかも知れない。悪ぶって生きるのには「センス」がいるんだよな!!