「胃というものは、本来たくましい消化力をそなえているもだ。それを甘やかしてはいけない。よく噛んでしっかりと胃に送っていると、胃が本来の野性的な消化力を失う」などと五木寛之が言っていた。作家らしいひねくれた考えを、面白おかしく書いているのだが、「なるほどその通り」私も全く同じことを考え実行している。子供のころから虚弱体質の私は、胃腸の弱さで随分と苦労してきた。食べ物、食べ方などいろいろ工夫を重ねてきた訳だが、ある時から「開き直る」ことにした。胃の痛い時は追い込んでもっと食べる。食べないと決めたら朝昼晩絶食して水以外は一切口にしない。胃を甘えさせないようにしたのだ。するとどうだろう、すっかり胃は丈夫になった。高校時代から10年程前まで続いていた55㌔の体重が今では70㌔なのだ。人でも一緒、甘えさすのが一番よくない。