散歩に出かけ、会社の鍵を開け、家に戻り椅子に座りパソコンに向かう。「さて!」と腕を組み椅子の背に思い切りもたれる。何も頭に浮かんでこないが、まず何かを書き始める。そして一日が始まる。夜明けが早くなったと何回も書いているが、昨日の朝より今日の方が明るい。全くもって季節の進み具合が尋常でない。そして足のそばの小さなストーブのスイッチを押すのだが、今日は押さない。やっぱり「春」だ。一日一日過ぎて行くのも早い、今日はもう水曜日である。時間を支配したいのだが、支配されっぱなしである。昨日は10何年振りの懐かしい人に逢った。もう80歳だという。それはそうだろう自分が70歳なのだからと納得なのだが、これまた月日の経つのは早い。しかし少しも変わらぬ、かくしゃくとしたたたずまいである。「あんたも変わらんなぁ、何その黒い髪、染めてるの?」「いやいやぁ・・・」しばしの語らい。御世辞でもうれしい。気分よく帰社できた。そんな一日だった!!