満月散歩

懐かしい

長姉のLINEから写真が送られてきた。息子夫婦と3人の写真である。久しぶりの懐かしい顔である。「オカンがスマホデビューしたと聞き、これは面白い」と帰省したらしい。どうだろう、車で2時間くらいのところなのだろうか。そこで生活をしている甥からの話である。14歳差だから彼ももう56歳になる。可愛い甥っ子から青年になり家族を持ち、2人の子供ももう立派な社会人なのである。目に入れても痛くないほどかわいかった頃を、昨日の事のように思い出す。時間というの残酷なものである。「また四国に遊びにいくわナ」「おうっ!」短い会話だがなんか心がホッコリする。彼が高校を卒業した時に、徳島に遊びに来てくれた時の事が一番思い出にある。私が徳島に来て一番苦しかった頃である。何か美味しいものをと海鮮料理の「びんびや」というところへ2人で出かけたのだが、財布には1人分のお金しか入っていない。「俺は今日は腹いっぱいなの」と言って一人前だけの天ぷら定食を注文した。「美味いなぁ、美味いなぁ」と喜んでくれた。なんかそこのところだけしか思い出せない。とにかくお金がなかった、苦しかった、辛かった。今だったら、天ぷら定食にもう一つ焼肉もプラスできるだろう。待っている。必ず遊びに来てほしい。
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