オイルの交換日もとっくに過ぎ去り、1年の定期検査の日も忘れられ、かわいそうな愛車である。仕事の現場にも乗っていくために、脚立や道具まで乗っている。汚れてゴミだらけの車内。初めて乗る人は変な匂いがするかもしれない。車に対してそんなことの無頓着さの自分自身にビックリする。しかし思い切って車屋さんに持って行った。「どうせ汚れてるし、きれいにしてもすぐに汚すのだから洗わなくてもいいよ」と言っていてのだが、取りに行ったらなんとピッカピカにしてくれている。誰の車?「そうなんです磨けばこんなにきれいになるのです、もっと大事にしてくださいな」申し訳ないと車屋さんに頭を下げたが、謝る相手が違うわな。日頃の感謝を込めて車に深々と頭を下げることにした。それにしてもきれいである。いやきれいにしていることはこんなにも爽やかなのか。私の心も洗ってもらったような気分だ。