満月散歩

回復

下腹の差し込みも和らぎ、食べ物の興味も出てきた。治るのかな?  「これはうちでは処理できないかも知れませんね」医師の言葉を思い出す。全く動揺しない自分がいるのにびっくりした。検査に行く途中にいろいろと思った。まぁ楽しい人生だった。何があっても悔いはない。なんて!もしもの時のために格好つけてる。なんか背負っているものの大きさをつくづく感じる。生活の事、社員さんの事、またその家族の事。俺、結構真面目に大きなもの背負ってるんだと思った。「ここでもしものことがあったらホントごめんな」と思いつつ苦しいこと、辛いこと(病気のことではない)からの解放感というのもあるのがちょっと不謹慎。小さな器なのにここでも格好つけて、いっぱいしょい込んでいたんだなって。それにしてもここのお医者さん、患者さんを脅すのが趣味なのかも。「今度来ていただくときには心臓の主治医の先生の立ち合いで日にちあわせます」なんて。どうするつもり?切るんだったらどうぞ!好きなようにやって!悪態付く元気も出てきた。大丈夫!!

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