8月6日は原爆記念日。もう76年にもなるが何一つ解決していない。人間の業の深さをつくづく感じる。私が小学生の時、図書館で原爆の惨状写真集を見つけ、あまりのむごさに身が震えたのを思い出す。焼けただれた顔や体、多分もう亡くなるであろう子供をリヤカーで運ぶ親の姿、その本が全部そのような写真でできていた。子供心に現実のものとは思えず恐ろしくて恐ろしくてたまらなかったのを思い出す。それ以来図書館に一人では入れなくなってしまい同級生からよくからかわれたものである。その頃隣のおばさんの自殺現場を見てしまったりと衝撃的な出来事が重なったからだと思うが、毎日怖い怖いと泣いていたのを覚えている。そして旧ソビエトが50メガトンの水爆実験をしたのもこの頃だった。死の雨が降ると言われ、その雨に当たればあの原爆の写真のようになってしまうのではないかと真剣に怖かった。懐かしい?子供の頃の8月6日の思い出である。