6.122023
目を覚まし外に出てみると、どんよりと曇っている。いつものように散歩支度をしていると雨の気配を感じる。やはり雨である。本格的に降り出して来たため、今日は「目」の散歩と決め込んだ。ドライブである。しかし吉野川は大きい。雨の影響で川面は霧状となりもやがかかっているが、なんともいえぬ風情を感じる。中国の長江、その周りで生活する人々の写真、映像をよく目にするが、この吉野川もまた小さな長江を連想させてくれるといえば、少しオーバーか。徳島でお世話になってから47年の歳月が流れようとしている。たくさんの思いをこの川と共に過ごしてきた。何もなかったかのようにその流れはいつもと変わらず、大きく包んでくれる。雨のため、人の気配は全くない河川敷。緑の絨毯には無数のカラスが占拠している。雨の中での朝食のようである。端の方にはムクドリが少し遠慮がちに、忙しそうにくちばしで地面をつついている。この瞬間だけは何か時間がゆっくりと流れているように感じる。東から2両編成の小さな列車がやってくる。一番か二番か?この鉄橋もまたいい。ここの広場にぴったりとはまっている。もうしばらくここのお世話になろう。1日の始まりも、鋭気を養うのもこの河川敷から。今日からまた新しい1週間が始まる。気合を入れて、ヨシ!!
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