家に帰ると一通のはがきが届いていた。「喪中につき新年のあいさつをご遠慮させていただきます。」とあった。この時期よく届くはがきであるが、義母の実家であり、また大変お世話になった方の悲報でもある。2カ月も前の出来事だという。案内も頂けないこのご時世、寂しい限りである。コロナ禍なので遠慮したのだろが連絡ぐらいは欲しかった。コロナもさることながら最近は家族葬が主流になってきている。迷惑を掛けたくない、簡単に済ませたい。人それぞれ考え方はあろうが、やはりたくさんの人達に見送られて旅立つのが、本当の姿だと思う。昔はそうだった。近所の人達総出で準備をし、食事の用意など何から何までお世話になったものである。今は人間として大切なものが、次から次へと失われていくように思われる。Tさんに合掌。