8.312020
県民が慣れ親しんだ、そごうが今日で閉店である。寂しくなる。今夜閉店後から明朝までの間の閉店作業に我が社も参加する。私もそごうの仕事に携わって30年程になります。下請けの下、孫請けのもっと下だったかも知れない。夜になるとよく作業をしていたが、いい思い出はなにもない。お客様は神様だが、仕事を貰っている我々業者は、虫けらの様な扱いだった。北側の搬入口はいつも納入業者でごったがえしていて大変だった。にもかかわらず、そごうの社長が夕方退社する時間になると、我々にとって大切な搬入口を締め出され、社長の運転手が車を中に乗り付けてくる。業者は出てくる社長に向かって列を作り最敬礼である。「こんな会社はダメだな!!」とよく思ったものである。やはり会社を支えているのは末端で身を粉にして働いている社員であり、たくさんの業者さん達である。この小さな私の思った出来事が、今のそごうを表しているのではないだろうか。
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