食堂で昼をしていると、テレビに速報が流れ瀬戸内寂聴さん死去の報だった。99歳だったという。今年の1月「私今年で死ぬわ、数えで100歳まで生きれたのだから最高よ。」などと言っていたという。私などの世代は小説家瀬戸内晴美の名で有名だったが別にファンでもなんでもなかった。晩年の寂聴さんになってからは親しみを感じ、いつもあの笑顔の中から力を貰っていた。寂聴さんの「源氏物語」を読みたいと思っていたが、亡くなってから言うのもなんだがこれを機会に読破してみよう。もうひとつ長編を書きたいといっていたという。もうすぐ100歳になる人の言葉なのだろうか。人は寿命が続く限り必死に学び、己を磨くことを怠ってはいけないのだと思う。また一つ大きな星が堕ちてしまった。朝夕はすっかり寒くなってきた。イチョウの黄色い落ち葉が晩秋を際立たせている。なんか寂しく悲しい思いがする。秋はこれだから嫌だ!