食べる

体調の回復が早い。正常に食事ができるようになってからの毎日は見違えるように元気になっている。身体の芯から力が漲り、食の大切さを痛感している。1年前に手術する前までの私は、食べれないものがたくさんあった。好き嫌いではなく、そのことによって引き起こされる、胃もたれ、胃痛、胸やけ、下痢等々。大好物なものほどその傾向にあった。子どものころから胃腸は弱く、大人になってから多少は改善されてきてはいたが、歳を取り、手術前辺りはそれはひどいものだった。長年悪さをしてきた箇所を取り除いた後は健康そのもので、なんでも食べれることのうれしさで浮かれていた。食べれなかった物への挑戦は続き、これでもかというくらいに食べまくった。それがいけなかった。さすがの腸もこんな私を見限ったのだろう。「ええ加減にしな！歳のことも考えな！」母親のようなお叱りである。しかしこんな痛いお叱りはもう懲り懲りである。

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