凄い雨だった。今は風の音がヒューヒューと聞こえてくる。たぶん寒い寒い北風なのだろう。今頃の雨といえばシトシトと冷たく、寂しく、冬の近いのを感じるものなのだが、この雨はちょっとおかしい。夏のような雨である。雷が鳴り、テレビの気象速報は「大雨洪水警報」などと何回もテロップが流れている。やはり異常気象なのかといいたいところだが、何でもかんでも「異常気象」で片づけるのにも抵抗を感じる。まぁ人生と同じ「どういうこともあるさ」ということにしておこう。宇宙飛行士の野口さんが言っていたことだが「宇宙は全てが無である静寂そのものであり恐怖しかない。それに比べ地球はすべてが生である。吐く息一つにも生を感じる」と。自然災害も感染症なども、そしてそれがたとえ人的災害であったとしても地球は一つの生命体であるということの所作である。どっしり構えて生きていきたいものである。