小三治さんの大ファンだったが、ついに逝ってしまった。少し前の深夜のテレビで元気な姿を見せていたのに残念である。元気といってもかなり弱ってはいたが、「呼ばれればどこまででも行くよ」と独特のとぼけた感じで笑っていた。高座に上がる直前まで「もうだめだ今日は出来ない」などとマネージャーさんを困らせていたが、いざ話始めるとすぐに小三治ワールドとなり、会場は大爆笑ではなく嬉しそうな皆の顔、顔である。実際の高座を見たかったのは談志さんと小三治さんだったが叶わなっかった。関西では枝雀さんと米朝さんの生の高座を見れた。枝雀さんは本当に面白く大爆笑に次ぐ大爆笑だった。絶頂期のころだった。それからしばらくして今度は米朝さんを見たが、これは素晴らしかった。長屋の八っつぁん、クマさんの姿がはっきりと見える映像がそこにあるのだ。堪能させてもらった。さすが枝雀さんの師匠であり人間国宝である。小三治さんにも同じものを感じる。一度でいいから生の高座を見たかったなぁ!