この頃になると「さむい、さむい」を連発してしまう。半年前は「あつい、あつい」を毎日のように書いていたのを思い出す。これから3月のいろんな花が芽吹くころまでは「さむい、さむい」が続きそうである。風も強く、雲も暑く細い雨が降る。いつ雪になってもおかしくない。昨日もそう、今朝も地面は濡れている。目覚めの頃は降っていなかったのだが、突然こういうことになる。冬まっただ中、年の瀬なんかはこんなものってとこか。県内最大の大麻比古神社では新年の準備で、今が一番忙しい時期なのではないだろうか。以前に境内でしめ縄づくりをしているのであろう風景を見たことがある、縄を編んでいる、と言っても解らないだろう。つまり稲わらから手で揉むようにして編んでいくのである。さすがに若い人はいない。結構な年配者の人ばかり数人である。私は編めるのだが、自慢でも何でもない、ただの年寄りということである。子供の頃藁草履を編んでいる祖母の横で縄づくりを覚えた。両親も仕事に使う縄を編んでいた、私もよく手伝ったのを覚えているが、古い話である。しかし伝統的なこのしめ縄づくりは次の世代に是非伝えていってもらいたいと思う。そんな昔を思い出してしまう年の瀬である。